パナソニックは,プロジェクター事業等に関して,オリックスと資本提携を締結したと発表した(ニュースリリース)。
パナソニックの業務用プロジェクター・ディスプレー事業は約50年の歴史を有し,高輝度プロジェクター市場でグローバルトップシェアを有するなど,映像ソリューションビジネスでその地位を築いてきた。
一方,この市場においては,ハードウェアに加えソフトウェアの重要性がさらに増し,イマーシブ(没入型)テクノロジーなどの応用技術の台頭等により,競争環境の著しい変化に直面している。
そこでパナソニックは今後,この事業の非連続な成長・拡大を実現させるためには,事業運営の強化と継続した投資が重要となると判断。多角的金融サービス業を展開し,投資力並びに製造業や大企業を含む多数の企業への事業投資を通じて培った知識と経験を持つオリックスを提携先に選んだ。
この提携に基づき,両社はプロジェクター事業とフラットパネルディスプレー事業を主要事業とする新会社を,2025年4月1日に設立する予定。パナソニックのメディアエンターテインメント事業部を母体とし,オリックスが 80%,パナソニックが20%の株式を保有する。資本提携後も,パナソニックブランドは継続し,新会社も当面の間,パナソニックを冠した社名が付けられるという。
海外については,北米,欧州,中国,オーストラリア,シンガポール他の販売機能を継承した新たな会社・支店等を設立し,新会社の子会社とする。日本国内においては引き続き当社の現場ソリューションカンパニーが販売機能を担うとしている。