使えるセンサ&計測展(STC2024 7月17日,18日 マイドームおおさか)にてアイ・アール・システム(ブースNo.S-28)は,赤外線を用いた様々な汎用センサおよび素子を展示している。
リコーの樹脂判別センサーは,1000nm~1600nmの近赤外線を用いて樹脂の種類を判別する。対象にセンサーを押し当てるだけで測定ができ,PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)など,13種類の樹脂を分光データベースより数秒で決定,結果を専用アプリを入れたスマートフォンにBluetoothで転送する。また,同様の装置として,独trinamiXの1450nm~2450nmに対応するハンディ分光計も紹介している。
独smartGAS MikrosensorikのNDIRガス濃度センサモジュールは,気体を透過させた赤外線の吸光度を測定するのに加え,吸収の無い参照波長も測定することで,気体の高速・連続測定を行なう装置。
センサモジュールを交換することで,CO2(二酸化炭素),CO(一酸化炭素),CH4(メタン),NH3(アンモニア)や冷媒ガスなど,多様な気体を検出する。チューブを接続して配管内の特定の気体を検出する通気タイプのほか,漏洩など拡散ガスの検出を行なう拡散タイプをラインナップしている。
独InfraTecInfraTecの焦電センサは,スタンダードな単素子(1ch)センサから,複数の素子(最大8ch)を搭載した複素子センサ,波長可変フィルタを搭載したセンサなど,様々な種類を持つ。同社のセンサは,受光素子にLiTaO3被膜を使用しているため,高性能かつコンパクトなのが特長だとしている。