ジャパンディスプレイ(JDI)は,ガラス基板ベースでは世界最高の精細度である,2.15型2527ppiのVR-HMD/MR-HMD用のディスプレーを開発した(ニュースリリース)。
VR-HMDで求められる没入感の向上のためには,鮮明で自然な画質と共に,視点を動かさずに見える範囲であるField of Viewや画面が正常に歪みなく見えるアイボックスの両立を目的とした2型クラスの画面サイズが必要となっている。
今回開発した超高精細ディスプレーは,同社のLTPO(Low-Temperature Polycrystalline Oxide)とCOA(Color filter On Array)技術を組み合わせることで,2型クラスで片目解像度3840×3840画素を実現した。これにより,従来のVR-HMDでは対策が不十分であったレンズ越しに画素のパターンが見えてしまう現象(screen door effect)を抑制し,より鮮明でリアルな映像体験が可能になるという。
この製品は注目度が高まっているMR-HMDにも適用可能。また,高精細ディスプレー市場において,同社の超高精細ディスプレーはコストパフォーマンスに優れ,幅広いニーズに対応できるとしている。
また,「DIC(Display Innovation China)AWARD 2024 国際ディスプレー技術イノベーション大賞」の最終審査結果が6月18日に発表され,この製品の受賞が決定した。受賞式は,7月3日中国・上海で行なわれる予定。
新製品の仕様は以下の通り。
表示モード | LCD IPS |
サイズ | 2.15 型 |
解像度 | 3840×3840 画素 |
精細度 | 2527ppi |