NTTSportictは,ミラーの反射を利用した構造を採用したトラッキングカメラを開発したと発表した(ニュースリリース)。
インターネットでの動画視聴が日常的になり,企業のプロモーションはもとより,個人の情報発信においても映像メディアの活用が主流になりつつある。さらにAI技術の進歩は,動画発信の可能性を大きく進展していくことが期待される。
開発したトラッキングカメラは,競技者を検出し自動で追尾撮影する機能に加え,ミラーの反射を利用した構造を採用している。カメラヘッドは固定したまま,ミラーの角度をコントロールすることで俊敏なパン/チルト(カメラの向きを左右(パン),上下(チルト)に向ける動作)を可能にしているという。
また,フレームレート最大120FPSでほぼリアルタイムの物体トラッキングが可能で,ミラー反射に適した望遠レンズも独自設計。この構造により,競技者の素早い動きに対応するトラッキングを実現した。
このトラッキングカメラは,無人での自動撮影に加え,素早いアクションにも俊敏に追尾が可能であることから,これを活用し選手が繰り出すダイナミックな技や,波の上を滑るスピード感を魅力的に動画発信したいと考え,静波パラサーフィンフェスタ2024実行委員会,NTT西日本,同社の三者で,サーフィン競技への適応の実証実験を実施する。
同社では,フィギュアスケートをはじめ,スケートボードやBMXなど高さや速さを追求したアーバンスポーツなど,開発したトラッキングカメラの特性にマッチした競技をはじめ,多方面での活用を模索していくとしている。