宮崎大学とソーラーフロンティアは,太陽光発電の主力電源化に向けた共同研究を2024年4月より開始したと発表した(ニュースリリース)。
宮崎大学は,「カーボンニュートラル研究開発」,「地域防災レジリエンス研究開発」,「グリーントランスフォーメーション(以下,GX)教育」を展開し,持続可能な開発目標(SDGs)を意識した地域型GX技術開発と社会実装を実現することを目標として,2024年4月にGX研究センターを開設した。
このGX研究センターでは産官学金との共創・連携による研究成果の創出と展開の加速化を狙いとしている。今回の共同研究は,GX研究センターにおける産学連携の第一号案件となるもの。
共同研究は5か年における活動を予定しており,太陽光発電の主力電源化に向けた3つの社会課題,「設置場所の限界」「発電所の長期安定利用と使用済みパネルの大量廃棄」「系統の需給安定化への影響」に対する具体的なソリューションを創出していく。
2024年2月から,宮崎大学,ソーラーフロンティアおよびソーラーフロンティアの親会社である出光興産は,キャンパス内設置(オンサイト)の太陽光発電としては国内最大級となるソーラーカーポートの稼働を開始した。産学の連携により,太陽光発電の主力電源化に資する取り組みを加速する。
【共同研究の概要】
■ 研究題目:太陽光発電の主力電源化に向けた課題に関する研究
■ 研究実施場所:宮崎大学木花キャンパス GX研究センター内
■ 研究期間:2024年4月1日~2029年3月31日
■ 研究テーマ:
① 系統の需給安定化に資する発電量予測の多様な設置方法への拡張および精度向上
② 発電所の長期安定利用に向けた発電所評価解析の高度化と太陽光パネルリユース基準の策定
③ 設置場所の限界を解決する太陽光発電システムや設置方法の研究開発および社会実装に向けた検証
■ 研究の統括:
・ 宮崎大学 GX研究センター(工学部教授) 西岡 賢祐
・ ソーラーフロンティア ソーラーラボ所長 白間 英樹