ニレコは,液体計測専用の近赤外分光アナライザ「A8860」用のオプションとして最大6検体の連続測定が可能となる6チャンネルオートサンプラの提供を開始すると発表した(ニュースリリース)。
同社は,2022年にはラボユースにおける液体試料専用の近赤外分光アナライザ「A8860」 の販売を開始し,固体試料分析用近赤外分光アナライザ「A8850」と合わせ,同社開発の近赤外分光アナライザを農業や食品産業,医薬品や化学プラントなどのケミカル産業における研究開発や品質管理の分野に展開してきた。
分光を用いる計測法では,検体温度がスペクトルに影響を与える要因となるため,高い精度を求める場合は温度管理が重要となる。新製品は,検体のセルに対して温度モニタリングと温度調節をすることにより実際の検体に近い温度管理ができるという。
また,複数サンプルを異なる温度設定で連続して測定可能なシステムとなっており,同一温度条件での測定の他に,適正温度が異なる検体をより多く一度に測定するような用途にも対応するという。
同社は,オートサンプラの発売により,アナライザの利便性向上と利用分野の拡大を期待するとしている。