santec AOCは,2016年にリリースした世界最小サイズのタップ型光パワーモニタの次世代製品としてさらなる小型化を実現した光パワーモニタ,タップ型光パワーモニタに光アイソレーション機能を集積した集積型光パワーモニタ,及び波長可変フィルタに可変減衰機能を集積した集積型波長可変フィルタの3製品を開発した(ニュースリリース)。3製品は,2024年に販売開始予定。
同社第4世代の超小型光パワーモニタ(NTP)は従来製品と同様に光トランシーバの光信号の一部を取り出し光パワーのモニタを行なう製品となっている。従来製品と同等の性能を維持しつつ体積比で約50%の小型化を実現した。
集積型光パワーモニタ(INTP)は,従来の光パワーモニタと同様に光トランシーバの光信号の一部を取り出し光パワーのモニタを行なうと同時に,順方向に進む光のみを透過し逆方向の光を遮断する光アイソレーション機能を集積した光部品となっている。今回開発した第4世代光パワーモニタと同サイズを維持しつつ光アイソレーション機能を集積した。
集積型波長可変フィルタ(MTF-VOA(HBD-103))は,従来の波長可変フィルタと同様に光トランシーバの光増幅後の雑音除去を行なう光フィルタ機能に加えて,出力光の光強度を調整する機能(光アッテネータ機能)を集積した。従来製品と同等サイズを維持しつつ光アッテネータ機能を集積した。
今回開発した3製品はいずれも同社の既存光モニタ製品,光アッテネータ製品や光フィルタ製品と同様に,テレコム及びデータコム市場向けに量産性の優れた設計・生産技術を導入している。QSFP-DD/OSFPに代表される次世代small form factor標準規格に適合する光トランシーバに最適な仕様規格を実現したという。
また,現在開発が進められている次世代超小型光トランシーバへの搭載に要求される,光部品の超小型化及び複数機能の集積を実現し,世界で急速に需要が拡大しているデーターセンター間の光通信や導入が進む5Gや次世代通信方式(6G)などの次世代高集積小型光トランシーバに利用されるとしている。