カネカは,1月22日に東京国立博物館と,カネカ有機EL照明の寄贈に関する基本合意を締結したと発表した(ニュースリリース)。
東京国立博物館は,1872年に創立された日本で最も長い伝統のある博物館であり,日本を中心として広くアジア諸地域にわたる文化財について,収集,保存,管理,展示,調査研究,教育普及事業などを行なっている。
近年,環境規制にともない蛍光灯から他照明への切り替えが検討される中,蛍光灯照明器具の安定調達や文化財の演色性,保存性が課題となっていた。
今回寄贈する同社OLED照明は,①面発光のやわらかい光により影ができにくく視認性が高い,②紫外線の発生がなく発光に伴う熱量も少なく作品の保存に優れるといった特長を持っており,博物館が抱える様々な照明課題の解決に貢献できると考えているという。
また,この寄贈にあたり,今後美術館や博物館に相応しい照明について東京国立博物館と共同研究を行なっていくとしている。