中華電信と富士通は,台湾におけるIOWN構想に基づくオールフォトニクス・ネットワーク(APN)技術を活用したネットワーク構築に向けた共同検討を目的として,2年間の戦略的パートナーシップに関するMOUを1月31日に締結したと発表した(ニュースリリース)。
中華電信は,台湾で最大の電気通信事業者であり,ネットワークにおける消費電力急増などの社会課題に対し,グローバルで他企業と協業し,先進的な取り組みを行なっている。
富士通は,日本国内の通信キャリア企業と共に,大容量と低消費電力を同時に実現するIOWN構想に基づくAPN技術の導入に向けた検討をリードしてきた。
両社は,大容量・低遅延かつ低消費電力なネットワーク環境の実現を目指すIOWN Global Forumに2020年3月に加入している。
両社は,APN技術における富士通の知見を活用し,台湾地域内でのこの技術の導入に向けて連携,協業していくことで合意した。
富士通は,中華電信と共同でAPN技術についての検証設備の構築を台湾で進めており,このMOUを機に,台湾における商用ネットワークでのこの技術活用を推進するという。
また,日本国内における実績と知見を活用し,台湾の通信事情にあわせたAPN構築計画の策定と早期商用化に貢献し,台湾のインフラ構築を支援するとしている。