ams OSRAMは,設計を簡素化し,実装が容易で,長尺のライトバーやその他自動車のリア照明用途において均一発光を実現できる,低消費電力の側面発光型LEDシリーズ「SYNIOS P1515」を発表した(ニュースリリース)。
従来の自動車のリアコンビネーションランプ(RCL)は,暗点や輝点を生じることなく,上面発光型LEDの光点を拡散させるために,ディフューザーやライトガイドで構成される複雑な光学アセンブリを必要とする。
このLEDは,デバイス側方周囲360°に均一に光を出力する。LED上部からも発光するが,側面より低光量で,輝点や暗点のない長尺のリアライトバーなどのアプリケーションを容易に可能にするとしている。
また,側面発光パターンは,同社独自の光学パッケージング技術によって実現されている。側面発光型LEDは,高性能な車載ディスプレー用のバックライトですでに広く使用されている。
上面発光型LEDをこの製品に置き換えることで,車両の幅全体にわたり,滑らかで均質な外観を実現することができる。
この製品をベースとした自動車照明の設計は,上面発光型をベースとした同等の設計と比較して,必要なLEDユニットとドライバの数を66%も減少でき,同時に非常に高レベルの均質性を維持することができる。
また,このLEDを応用することで,新しいリアライトバーのデザインが可能になり,デザインをアピールすることができるという。
この製品は現在すでに量産を開始しており,レッド(621nm),スーパーレッド(633nm),イエロー(587nm)でサンプル出荷が可能だという。