富士フイルム,熊本に先端半導体材料の生産設備建設

富士フイルムは,電子材料事業をさらに拡大するため,熊本拠点に約60億円の設備投資を行なうと発表した(ニュースリリース)。

イメージセンサーは,光を電気信号に変えて映像化する半導体で,デジタルカメラやスマートフォンなどに搭載されている。近年,自動車やセキュリティ機器などへの用途がますます広がる中,イメージセンサー市場は年率約7%で成長することが見込まれているという。

同社は,イメージセンサー用カラーフィルター材料を静岡と台湾の新竹で生産している。また,韓国(平沢)でも同製品の工場の建設を進めるなど,生産拠点を拡充している。

さらに,高度な機能性分子技術やナノ分散技術などを生かして,可視光領域にとどまらず,広範囲な波長領域をターゲットとした製品の開発と市場導入を促進。Wave Control Mosaic(WCM)として製品展開を図り,ビジネス拡大を進めているという。

今回,富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ(FFEM)が,熊本県に立地する同社生産子会社の富士フイルムマテリアルマニュファクチャリング九州エリア(FFMT九州)に,イメージセンサー用カラーフィルター材料の生産設備を導入する。

クリーンルームを設置するとともに,最先端の検査機器を導入し,品質保証体制を構築。静岡拠点と同様の生産・品質保証体制とし,BCP対応をさらに強化することで,より安定的な供給を目指す。

この設備は,2025年春の稼働を予定しているほか,FFMT九州では,半導体製造プロセスの基幹材料であるCMPスラリーを生産する最新鋭設備を2024年1月中に本格稼働させる予定だという。

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