三菱電機とFutuRocketは,赤外線センサー「MelDIR」を活用した「害獣・害虫検知デバイス開発」に関する実証実験を1月11日に開始したと発表した(ニュースリリース)。
大阪市をはじめとする関西エリアは,内閣府の「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」における「グローバル拠点都市」に選定され,産官学連携による共創環境の整備が推進されている。
三菱電機はサステナブルな社会の実現に向け,保有技術や製品・サービス,知的財産を通じたグループ内外における知見の融合,顧客との共創により,新たな価値やビジネスを創出するオープンなイノベーションを推進しており,関西エリアでも新規事業創出に注力している。
開催したリバースピッチにおいて,FutuRocketからは,飲食店や食品工場などにおける食の安全・衛生面の向上を目的とした,ネズミやゴキブリなどの害獣・害虫を検知するデバイス開発の提案を受けたという。
この提案を同社の目指す「安心・安全・快適な社会の実現」への貢献度の高さやユニークさなどの観点から採択し,共同実証実験を開始することを決定した。
この赤外線センサーは,動きの速い熱源の形状も高精度に把握でき,幅広い分野での活用が期待できるとしている。