ルーシッドビジョンラボは,2019年7月より発売を開始した3D ToFカメラ「Helios」の新たなシリーズ「Helios2 Ray」の販売を開始した(製品ページ)。
これまでの同シリーズは850nm VCSELレーザーを搭載していたため,太陽光の影響を受け,屋外での使用には適していなかった。
新製品は太陽光の影響を受けにくい940nm VCSELレーザーを使用し,屋外での使用が可能となった。また,940nm VCSELを使用することにより,旧モデルより距離精度が悪化することが課題だったが,様々な調整を行なうことで同等の距離精度を実現することができたという。
ソニー製裏面照射型ToFイメージセンサー「DepthSense IMX556PLR」と4つの940nm VCSELレーザーを搭載。カメラの解像度は640×480ピクセルで,8.3mの距離までの対象物を30f/sで3D画像で撮像できるという。
対象物までの距離に応じた6つの動作モードや,また環境光の影響を抑えるためのフィルタ,カメラの外形寸法など旧モデルとの互換性を維持。また,これまでの製品に引き続きカメラ内で距離情報への演算も行なっており,ホストでの演算の軽減を図っているとしている。
この製品の主な仕様は以下のとおり。
・型名:HTR003S-001
・有効画素数:640(H)×480(V),38万画素
・イメージサイズ:1/2型
・ピクセルサイズ:10.0μm(H)× 10.0μm(V)
・フレームレート:30f/s
・インタフェース:GigE
・対応標準:GigE Visionv2.0,GenICam 3D準拠
・電源:外部電源(18-24V)
・外装:IP67準拠