シャープは,消費電力0Wで表示保持が可能な電子ペーパーディスプレー「ePoster」のカラーモデルを発売すると発表した(ニュースリリース)。オープン価格。
この製品は,電子ペーパー分野の世界最大手であるE Ink Holdings Inc.の電子ペーパー技術を搭載し,新たにカラー表示に対応した。25.3型の「EP-C251」と13.3型の「EP-C131」の2サイズをラインアップする。
紙のような高い視認性と,必要なときに表示を書き換えることのできる電子ペーパーディスプレーの特長に,カラーの豊かな表現力が加わり,利用シーンが大きく広がったとする。
電力を必要とするのは表示を書き換えるときのみで,一度表示すれば電源を抜いてもそのまま表示を保持することができる。また,薄型・軽量なので,ワイヤーによる吊り下げなどで手軽に設置が可能。
これまで電源供給や耐荷重などの課題からデジタルサイネージの設置が難しかった場所はもちろん,紙のポスターの置き換えとしても利用できるという。商業施設・店舗での案内板や広告表示,飲食店におけるメニュー表示など,さまざまなシーンで活躍できるとしている。
表示コンテンツは,USBメモリーで簡単に更新できるほか,スマートフォンからの操作でも書き換えが可能。さらに,同社のコンテンツ配信・表示システム「e-Signage S」(別売)と組み合わせれば,ネットワーク経由での表示更新に加え,複数台の一括表示書き換え,日時指定更新などもでき,管理・運用が円滑に行なえる。
同社は,消費電力0Wでの表示保持を実現するこの製品で,カーボンニュートラル時代における情報発信を革新していくとしている。