リコーは,レーザー光源を採用したレンズ固定式プロジェクター「RICOH PJ WUL6760」を2023年6月30日に発売すると発表した(ニュースリリース)。価格はオープン。
この製品は,「RICOH PJ WUL5970」の後継商品に位置づけられるとともに,同社として初めて提供するレンズ固定式・6,000 lmクラスの商品となる。レンズ固定式プロジェクターは,レンズ交換式に比べて低価格というメリットがあり,特に120型の大型映像の投影ができる6,000 lmクラスは,教育現場や企業等で需要が拡大しているという。
この製品は,高輝度ながら幅405×奥行358×高さ137mm,重さ約7.7㎏で,持ち運びが苦にならないサイズと重さのため,常設(天吊り)と可搬(卓上)の両用途で活用可能。ワイドなレンズシフト機能(上方向:最大60%,左右:最大29%)を装備しており,天吊りだけでなく卓上設置でも120型の投映が可能となる。
大学の教室・講義室での天吊り設置はもちろん,中会議室やオフィス・学校のカフェテリアでのイベント利用,また各種施設の多目的ルームでのレクリエーション利用などでは,天吊り・卓上どちらの設置にも対応可能で大型映像利用の幅を広げるとしている。
また,この製品は約20,000時間の長寿命であり,ランプ交換不要で,導入後の費用と手間を軽減。起動とシャットダウンが早く,準備や片付けの時間を短縮する。光源切れのリスクが低く,授業や会議を中断される不安を解消するという。
さらに,この製品のHDBaseT入力は,HDMI信号(映像)の長距離伝送を行なうだけでなく,RS232Cの制御信号も受信でき,配線作業の工数を削減。画像補正調整機能を本体メニュー内に搭載。曲面スクリーンやコーナー部分など特殊な投映面への投映調整が容易だとしている。