リコーインダストリアルソリューションズは，画像認識技術を活用し，手作業工程が適正に行なわれているかリアルタイムでチェックできる作業検査カメラ「RICOH SC-20」を7月3日に発売すると発表した（ニュースリリース）。

この製品は，作業指示書をカメラに取り込み，作業指示書を表示しながら手順通りの作業が行なわれたかリアルタイムでチェック。誤った手順では次の作業指示を表示しないため，確実な作業が可能となる。作業結果を画像で一括検査でき，チェックポイントは従来機の最大 9か所から20か所へ大幅に向上。形状，色，質感のマッチング判定を行なえるという。

約800万画素のCMOSカラーセンサー（1/1.8インチ）を搭載しており，従来機より大幅に画質が改善し，判定精度が向上。小さな部品やより微細な作業の判定も可能となる。5種類の交換可能なCマウントレンズにより，多様な撮影距離とワークサイズで運用可能。これまで対応できなかった様々な作業現場でも活用できるとしている。

また，PC不要で，モニターとキーボード，マウスとこの製品をつなげるだけで使用できるため設置が容易。作業検査に必要なソフトウェアを本体に内蔵しており，ソフトウェアはシンプル設計で画像検査に関する特別なノウハウが無くても簡単に作業検査の設定ができる。

有償でカメラ本体へバーコードなどの1DコードやQRコードなどの2Dコードの読み取りや文字情報のOCR読み取りのオプション機能も追加可能。今後はより多くのオプション機能のラインアップを順次提供することで，高い拡張性を実現していくとする。

さらに，すべての検査結果画像を，作業者IDや作業にかかった時間などの作業ログとともに保管できるので，トレーサビリティの確保が可能。作業ログは専用のログビューアーでカメラ本体から閲覧可能でき，作業アイテムごとの詳細な作業結果も確認できる。CSVで書き出すことも可能なので，ネットワーク上のNASなどに検査結果画像や作業ログを保存することも可能だという。