オリンパスは,2022年12月に締結した合意契約に基づき,内視鏡画像診断に関するクラウド型AI技術を提供する,英Odin Visionの買収を完了したと発表した(ニュースリリース)。
オリンパスは,内視鏡システムにデジタルソリューションを組み合わせ,リアルタイムで手技・臨床・医療機器のデータを収集・分析することを計画している。
最新のAIアルゴリズムやソフトウェアを活用したデジタルプラットフォームを搭載することで,医療従事者の管理作業上の負担を軽減し,臨床の現場での業務効率向上に寄与するのに加え,医療従事者がより良い医療ケアを患者に提供するためのサポートを目指している。
また,今回の買収を通じてデジタル戦略実現の基礎を固めたロンドンを皮切りに,世界各地に「Digital Excellence Centers(デジタル・エクセレンス・センター:DEC)」を設立する計画を立てている。
オリンパスのデジタル戦略に,Odin Visionのポートフォリオ,AI技術,ソフトウェアの専門知識や開発能力を組み込むことで,相乗効果を生み出すと考えているという。
今後,DECはハンブルク,ボストン,東京など当社の主要な技術開発拠点に拡大し,将来的にはシリコンバレーやテルアビブへの進出も視野に入れているとしている。