AGCは,2023年末までに関西工場高砂事業所(兵庫県高砂市)における液晶用ガラス基板製品の生産を終了すると発表した(ニュースリリース)。
コロナ禍における巣ごもり需要の反動によるTV販売の低迷や,原燃材料高騰,アジア通貨高による製造コストの上昇を受け,2022年より同社の液晶用ガラス基板事業の収益は悪化していた。
同事業の収益改善策として,低収益サイズのガラス基板からの撤退や生産ラインの統廃合などの抜本的構造改革施策に取り組んでおり,その具体的施策の一環として今般の決定に至ったという。
なお,同事業所で行なっている他製品の生産については今後も継続する。また,今回の生産終了に伴い,2023年12月期連結決算においてその他費用が発生する見込みだが,2023年2月8日に発表した2023年12月期連結決算予想に変更はないとしている。