コニカミノルタの100%子会社,米Konica Minolta Sensing Americasは,北米で電力会社や製造業向けに現場作業や専門的なサービスを提供している米Southern Crossと販売代理店契約を締結し,Southern Crossが,コニカミノルタのガス漏えい検査システムの販売を開始することを発表した(ニュースリリース)。
コニカミノルタのガス監視ソリューションは,コア技術である光学設計技術や画像処理技術を応用することで,ガスがどこからどの程度漏えいしているか,誰でも直感的に判別可能な可視化システムを実現する。
これにより,プラントの現場における異常発生の抑止・早期発見,保全対応箇所の優先順位付け,保全員の熟練度によらない早急かつ適切な保全実施を後押しすることで,ユーザーの安全・安心確立に繋げるとともに,高い温室効果を持つガスの漏えいに伴う気候変動への影響を抑制することに貢献するとしている。
同社は,今回の販売代理店契約締結により,北米の電力会社市場におけるガス漏えい検査システムの導入を加速していく。Southern Crossによると,コニカミノルタのガス漏えい検査システム「GMP02」は,他の光学式ガス検知カメラと比較して,優れた検出性能を有しているという。
また,「GMP02」は,エネルギー分野(電力会社,石油,ガス会社)で求められる炭化水素ガス,特にメタンガスの漏洩の早期発見と排出量の削減に貢献でき,米国環境保護庁(EPA)が発行する新規汚染源排出基準(NSPS)サブパートOOOOaにも準拠。公益事業部門の安全性の向上,漏水による損失の削減,温室効果ガス排出の特定,データ活用を支援する重要な役割を担っているとしている。