米Teledyne FLIRは,360度全天球カメラ「Ladybug6」のフル生産を開始した(製品ページ)。
この製品は,あらゆる気象条件において,移動プラットフォームから360度全天球画像撮影ができるように設計された高解像度カメラ。
グローバルシャッターCMOSセンサーおよびハイエンド光学系と組み合わせた業界トップとする較正により,10mで±2mmの測量グレードの空間精度を実現した。さらに,優れたカラー応答,低ノイズ,高ダイナミックレンジで,幅広い照明条件で撮影ができる。
最適化されたワークフローを実現するオンボード画像処理により,8ビットまたは12ビットのピクセルデータを撮像,圧縮,送信をする。豊富な機能を持つソフトウェア開発キット(SDK)は,ユーザーフレンドリーなインターフェースを介して,画像取得,球面およびパノラマ画像生成,および取得前後のきめ細かい制御でカメラ設定を可能にするという。
屋外環境で移動プラットフォームから画像を撮像するためにゼロから設計されており,IP65定格,産業グレードのIP67定格コネクター,幅広い動作温度範囲(-30°C~50°C),追加のグローバルナビゲーション衛星システムと高度なAPIのサポートをハードウェア入力と組み合わせることで,正確なカメラ設定とトリガー制御が可能になる。
同社はアプリケーションとして,パノラマのストリートイメージ制作,道路調査,資産検査,HDマップ生成のための機能抽出などを想定している。