コニカミノルタ,AI活用でモニタリング事業加速

コニカミノルタは,モニタリング・ビデオソリューションサービス領域の事業を,さらなるAI活用によるソリューション展開とグローバルな販売力で強化すると発表した(ニュースリリース)。

同社は,事業を通じて「社会における安全・安心確保」などの5つのマテリアリティ(重要課題)に取り組む中,画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」を駆使したAI処理による高度な認識・判断をリアルタイムに現場(エッジ)サイドで実現し,社会課題の解決に貢献することを目指している。

FORXAIのエッジデバイスの一角は,2016年に株式取得した独MOBOTIX AGが持つ分散処理型(エッジコンピューティング)IPカメラ,画像データ圧縮技術,画像データ解析技術によって確立され,同社との技術連携によるモニタリングを利用したソリューションを構築している。

同社は,イメージング技術およびMOBOTIXの高耐久・高信頼性のエッジデバイス,サーマルソリューション,エッジAIの強みが活きる領域における安全・安心確立を注力領域として,グローバル販売会社およびMOBOTIXとの連携体制を強化し,事業の高収益化と成長に向けた取り組みを加速する。

コニカミノルタのグローバル販売会社では,顧客のDX推進に向けてMOBOTIX製品・サービスを基盤としたビデオソリューションサービスの提供を進めており,2022年度上期の販売会社による売上高は前年同期比50%の成長を実現しているという。今後はさらに,グローバル販売会社におけるビデオソリューションサービス体制を強化していくとする。

また,2022年5月にMOBOTIXは,自動ナンバープレート認識(ALPR)や光学式文字認識(OCR)のソリューションを提供するスペインVaxtor Ltd.を買収している。コニカミノルタは,MOBOTIXのナンバープレート読み取りAI技術をベースに,交通インフラ領域での顧客提供価値向上を加速し,新たな領域へビジネスを拡大できるとしている。

コニカミノルタでは,画像の入出力や画像処理を中核とするイメージング技術に,MOBOTIXの分散処理型IPカメラやVMS(ビデオマネジメントシステム)を組み合わせて,モニタリングによる安全・安心確立のためのワークフローソリューションを開発しており,今後もAIや他のセンサーデバイスを組み合わせたソリューションの迅速な開発とグローバルな展開で,この領域におけるさらなる事業成長につなげるとしている。

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