日立造船は,波長280nm,照射量8mJ/cm2の深紫外線LED照射(照度2mW/cm2の深紫外線を4秒照射)により,インフルエンザウイルス(H1N1型)や RSウイルス,日本脳炎ウイルスなど,新型コロナウイルス以外でも99.9%以上が不活化することを確認した(ニュースリリース)。
波長300nm以下の深紫外線は,DNAやRNAを直接変性させることで不活化効果を示すことから,ウイルス全般に高い不活化効果があると考えられている。
同社はこれまで,新型コロナウイルス従来株およびその変異株5株について,波長280nm,照射量8mJ/cm2の深紫外線(照度2mW/cm2の深紫外線を4秒照射)LED照射により,99.9%以上の不活化することをこれまでに確認している。
今回,独自に開発した深紫外線照射装置を用い,日常生活の中で感染リスクがあり,入手可能なウイルスへの深紫外線の効果を確認した。実験は,ガラス製のセルにウイルス溶液を滴下し,深紫外線LED(波長280nm)を照射後,ウイルスの感染価を測定し,生存率を算出した。
なお同社は2022年1月より,ピーク波長280nmの深紫外線を用い,最大250m2まで対応する空間除菌機「ACSTERIA(アクステリア)」を発売している。