光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,ルミバード・ジャパン(レーザー科学技術フェア ブースNo4L-01)は,光音響イメージング用途として,Nd:YAGレーザー一体型OPO「PEACOCK 532」の紹介を行なっている。
非侵襲な体内イメージング技術として,光音響イメージング法に注目が集まっている。この技術は血管にナノ秒パルスのレーザーを照射することで,瞬間的に組織が熱膨張を起こして超音波を発生する「光音響効果」現象を利用し,発生した超音波を超音波センサで捉えて画像化する。
この製品は,光音響イメージングのシステムに用いられるNd:YAGレーザーと光パラメトリック発振器(OPO)を1つの筐体内にパッケージングしたもの。従来別々に取り揃えていた2つの装置を19インチラックサイズにまとめたことで,光音響イメージングの開発に寄与する。
光音響イメージングでは動脈と静脈でそれぞれ異なる吸収波長帯のレーザーを利用するが,この装置は30Hzで異なる波長のレーザーを出射することができる。またファイバ出力も可能だとしており,同社では光音響イメージングの他にもバイオなど,様々なアプリケーションに利用してもらいたいとしている。