島津と東北大,高速度ビデオカメラで井上春成賞受賞

島津製作所と東北大学は,「高速度ビデオカメラの開発」において第47回井上春成賞を受賞した(ニュースリリース)。

同賞は,大学や研究機関等の独創的な研究成果をもとにして企業が開発し製品化した,我が国の優れた技術について研究者及び企業に対して贈られる賞。贈呈式は10月27日に科学技術振興機構東京本部別館にて行なわれた。

「高速度ビデオカメラの開発」では,東北大学須川成利教授が長年培ってきた高性能CMOSイメージセンサ技術と,島津製作所が有する高速度ビデオカメラ技術を融合させて,世界で初めて1,000万コマ/秒の高速撮影を,高解像度,多記録枚数かつ室温動作で実現した高速CMOSイメージセンサ「FTCMOS」を開発した。

2012年には最初の製品となる高速度ビデオカメラ「Hyper Vision HPV-X」を発表し,さらに,2015年には光感度を大幅に高め消費電力も低減した「FTCMOS2」を搭載した「Hyper Vision HPV-X2」を製品化している。

材料科学や,燃焼,爆発,マイクロマシン技術,宇宙開発の分野においては,新規材料や,衝撃波,プラズマ,放電などに伴う物理現象を解明するために,超高速の撮影装置が必要とされている。また,医療分野や産業分野でも,マイクロバブル,インクジェット,燃料噴霧など,微小な領域で起こる超高速現象を拡大して観察したいという需要は高まっている。

東北大学と島津製作所が開発した高速度ビデオカメラは,これらの分野の研究開発現場で,今までに見ることのできなかった様々な超高速現象を可視化し,基礎研究や先端技術の開発に大きく貢献するものだとしている。

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