ウシオ電機は,紫外線治療器「セラビーム UV308」シリーズの最新機種で同社初となるUVB-LED光源を搭載した「セラビーム UV308 mini LED」の国内販売を,2022年10月19日より開始した(ニュースリリース)。
同社の「セラビーム UV308」シリーズは,エキシマライト光線療法機器として,2008年の発売以来,適用疾患に対する高い治療効果と安全性が認められ,現在,シリーズ累計で世界7ヵ国,約1,200施設において使用されているという。
そのような中,サステナブル(持続可能)な社会を実現するため,名古屋市立大学と共同開発を行なうことで,従来のランプ光源方式である エキシマライト光線療法機器と同じ紫外線ピーク波長(308nm)の高出力LEDを採用した新たな紫外線治療器用光源であるUVB₋LED光源システムを開発した。
紫外光領域のLEDは,動作環境によって光の性質が左右されやすく,安定した光を必要とする紫外線治療器には不向きという課題があったが,共同開発の制御技術により,高出力かつ安定した光照射を実現し,ランプ光源方式からLED光源方式への切り替えに成功。これにより,同社の従来機種と比較して消費電力量を約70%削減,光源の寿命を約4〜5倍に延ばすことが可能だという。
そのUVB₋LED光源システムを搭載した「セラビーム UV308 mini LED」は,省エネ化とハンドピースの小型・軽量化を実現。また,高出力かつ安定した光照射が可能となったことで,照射時間も従来の1/4に短縮することに成功したとしている。