eBeam,EUVがフォトマスクの売上に寄与すると予測

電子ビーム技術の業界団体である米イービームイニシャチブ(eBeam Initiative)は,第11回目となる年次業界有識者調査が終了したと発表した。この調査は,半導体のフォトマスク,EDA,半導体設計,半導体製造装置,半導体関連材料,製造並びに研究開発部門を縦断する,半導体のエコシステムである44の会社を代表する有識者が調査に協力した(ニュースリリース)。

それによると調査回答者の78%が,EUV露光がフォトマスクの売り上げ増加に寄与するであろうと考え,70%が2022年のマスク売上が2021年より増加すると予想している。EUV露光の普及がマルチビームマスク露光機を購入する第一の理由となっているという。

さらに,93%の回答者が,マルチビーム方式のマスク露光機の導入は今後3年間は当初予想を上回ると考えている。昨年の調査結果に比べて本年の結果では,曲線図形マスクの露光に対しては,マルチビームマスク露光機の普及の少なさが障壁になっていると考える人が少なくなっていると言える。

有識者内において曲線図形マスクの製造への確信は高い状態を保っており,回答者の76%が,最先端マスクショップは,数量は限られたとしても,そのようなマスクを何がしかの量は生産できると見ている事を示している。

今回の調査では,高NAのEUVに関する捉え方を知る事を目的として新たな質問が追加された。回答者の59%が,2026年までには高NAのEUV 露光が量産に使われるであろうと予想している。更に76%が,2027年あるいはそれ以降には1社以上で高NAのEUV露光がより広い分野で使われるようになるであろうと予想している。

その他,この調査におけるハイライトは以下の通り。
・69%の回答者が,0.33NAEUV用の量産マスク検査は,マスク製造ラインでは2023年までには露光波長での検査になるであろうと考えている。
・70%の回答者が,2024年におけるEUVマスクの納期は現時点での193nmの液浸露光用マスクの納期よりも長い状況が続くと予想している。
・90%以上の回答者が,ILT(Inverse Lithography Technology)は現在量産で適用されているいくつかのクリティカルな層で引き続き使われるであろうと考えている。
・マスク生産基盤体勢が,曲線図形を有するマスクの生産における最大の懸念事項であるとされた。
・一方,回答者の1%のみが,曲線図形マスクへの懸念は克服できないと考えているに留まりまった。

キーワード:

関連記事

  • imec、EUV露光量低減の新たな可能性を提示

    imecは、EUV露光後リソグラフィー工程中のガス組成を精密に制御することで、必要な露光量の最小化が可能となることを発表した(ニュースリリース)。 金属酸化物レジスト(MOR)は、化学増幅型レジスト(CAR)と比較して、…

    2026.03.02
  • 2025年シリコンウエハー市場、出荷量は好調も販売額が減少

    米SEMIは2月10日(米国時間)、シリコンウエハー業界の分析結果をもとに、2025年のシリコンウエハー出荷量が前年比5.8%増の129億7,300万平方インチとなった一方で、販売額は前年比1.2%減の114億ドルとなっ…

    2026.02.24
  • CPO市場、エヌビディアの採用で急拡大を予測

    富士キメラ総研は、光通信関連の機器・デバイスの世界市場を調査し、その結果を「2026 光通信関連市場総調査」にまとめた(ニュースリリース)。近年、光通信市場を取り巻く環境はデータセンターやAI向けの設備投資に伴い需要が増…

    2026.01.22
  • 監視カメラ国内市場、2025年度は2,529億円の見込み AIとクラウドが市場をけん引

    矢野経済研究所は、監視カメラ/システム国内市場を調査し、 品目別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにした(ニュースリリース)。 それによると、2024年度の監視カメラ/システム国内総市場規模(ベンダー出荷金額ベース)…

    2025.12.26
  • 半導体製造装置市場、2027年に過去最高の1,560億ドル到達

    米SEMIは12月15日(米国時間)、SEMICON Japan 2025において、世界半導体製造装置の2025年末市場予測を発表し、2025年の装置メーカーによる半導体製造装置世界の売上高は、前年比13.7%増の1,3…

    2025.12.24

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア