独Menlo Systemsは,光周波数コムシンセサイザーの最新モデル,「FC1500-ULNnova」を発表した(製品ページ)。
この製品は,同社が特許を有する超低雑音(ULN)figure 9モードロック技術に基づき再設計されたコムレーザー発振器で構成されている。この新型の発振器は,音響の歪や熱ドリフトに対する堅牢性を大幅に向上させた設計になっている。
主な改善点として,フリーラン線幅をわずか15kHzに低減したことで,それにより平均時間1秒で10-19レベルの周波数安定度を達成できることを実証した。
安定した基準スペクトルの純度特性が周波数コムの出力波長全域の500-2000nmに渡って維持されることから,異なる光周波数基準の比較,連続発振型レーザーの絶対的な周波数基準への安定化,光格子時計などの用途に用いることができるという。
繰り返し周波数とその4倍波用の2つのRF高周波出力ポートを備え,248MHz-252MHzの範囲内で繰り返し周波数をスムーズに変更できる他,モードロック機構の最適化によりポンプダイオードの数を減らすなどのメリットも備えるとしている。