独Baslerは,医療・ライフサイエンス分野の撮影要件にきめ細かく対応することが可能な「コンピュータービジョンソリューション」を発表した(ニュースリリース)。
このソリューションでは,自動顕微鏡観察,眼科診療,医用イメージングなどの分野で培ってきたノウハウを活かし,各種製品・サービスを組み合わせながら,最適なシステム構成をトータルに提案していくとする。
同社が提供している主なハードウェア,ソフトウェアは,以下の通り。
・カメラ:各種センサー,画素数,フレームレート,インターフェース,レンズマウントを選択可能
・レンズ:各種マウント(Sマウント,Cマウント,Fマウント),センサーサイズ,焦点距離に対応
・処理機器:NVIDIA,NXPセミコンダクターズなど有名企業のプロセッサーに加え,標準設計・カスタム設計のフレームグラバーも提供
・通信・接続機器:各種産業用インターフェースによる通信やIoT向けのクラウド連携が可能
・周辺機器:トリガーボード,照明,ハブ,スイッチなどを網羅
・ソフトウェア:ドライバー,システムソフトウェア,(AI搭載型)アプリケーションソフトウェアなどを提供
このほか,開発受託サービスでは,画像処理に関するノウハウを活かし,ユーザーと対話を繰り返しながら,要望に合った機器を選定するなど,企画・開発から量産,製品ライフサイクル管理までを一括で請け負うという。
同社はこれまで,人工知能を利用した自動臨床検査システム,CT検査用非触式患者ポジショニングシステム,各種眼科機器など,カスタム製ビジョンシステムの開発・運用経験が豊富にあるとし,これまで培ってきた技術力を活かし,コンピュータービジョン業界のパートナーとして,今後もさまざまなプロジェクトに携わっていくとしている。