光技術展示会「OPIE’22」展示会場で,ジュラロン工業【ブースNo.L-06】は,スマートフォンに搭載実績のあるToF光源用ディフューザーを展示している。
このディフューザーはVCSELからのレーザーを均一に照射することを目的として,韓国製のスマートフォンの顔認証用ToF光源に搭載された樹脂レンズ。150μm~300μmピッチのマイクロレンズがφ4mm(レンズ部φ2.5mm)の樹脂上に作り込まれており,顧客の要望に応じた照射パターンを形成できるという。
このレンズは曲率が高いことから金型の製作に高い技術が必要で,ブースでは実際の金型も並べて展示している。他にもリフロー対応品もあり,携帯電話などのカメラモジュールの製造工程の効率化に寄与する。
同社では樹脂レンズの設計から試作,量産,蒸着に至るまでを一気通貫で請け負う。また,試作や少量生産など向けに樹脂レンズの切削加工も行なっており,こちらも実物を見ることができる。また,金型製造技術を応用して金属表面に構造色を出せる微細加工にも取り組んでおり,こちらもサンプルが展示されている。