SMJら,構造色を8Kの3DCGで表現する手法を開発

著者: sugi

シャープマーケティングジャパン(SMJ)と法政大学は,構造色を高精細8Kの3DCGで表現する手法を開発した(ニュースリリース)。

構造色とはは,物体表面の微細な構造によって特定の波長範囲の光が反射されることによる発色現象。見る角度や光の当たり方によって色が変化して見えるのが特徴で,タマムシの外殻やアワビの貝殻,シャボン玉などで見られる。

シャープとSMJは,美術品や工芸品,文化財などを8K解像度で3DCG化し,8Kディスプレー上で細部まで鑑賞できる「8Kインタラクティブミュージアム」を開発。これまで,8Kによる表現力を文化・教育領域で応用し,茶碗や仏像などの鑑賞ソリューションを提案してきた。

今回研究グループは,市販の油滴天目茶碗を用い,表面の微細構造による光の干渉を分析した。これは,特殊な技法で焼き上げることで,鉄を主成分とした鉱物が結晶化し,器の内外に油の滴のような小さい斑点模様が見られる茶碗。

研究グループは,光の当たり方で変化する色の再現方法について検証を繰り返し,3DCGで構造色を表現する手法を開発した。これにより,構造色を含むコンテンツの開発が可能となり,8Kの表現力が向上するとしている。

キーワード:

関連記事

  • NHK,8K撮影したシーラカンス映像がIBC最優秀賞

    NHKは,NHKスペシャル「ディープオーシャン 幻のシーラカンス王国」がオランダ・アムステルダムで開催された国際放送機器展「IBC2025」において,革新的なイノベーションをもたらした共同プロジェクトを表彰する「IBC …

    2025.09.22
  • 広島大ら,ヒメオニソテツが青く見える理由を解明

    広島大学,九州工業大学,高知大学は,南アフリカ原産のソテツ類の一種,ヒメオニソテツの葉が「青色」に見える理由を実験的手法と光の挙動のコンピューターシミュレーションを用いて科学的に説明することに成功した(ニュースリリース)…

    2025.05.19
  • NICTら,8K用マルチコアファイバケーブルを開発

    情報通信研究機構(NICT),アストロデザイン,フジクラは,4コア標準外径マルチコアファイバ8本を有するマルチコアファイバケーブルを開発し,非圧縮8K映像を扱う実システムに,超大容量データ伝送ユニットとして実装することに…

    2025.03.28
  • 筑波大,昆虫の羽から円偏光の反射強度調整素子作製

    筑波大学の研究グループは,円偏光を反射する昆虫(アオドウコガネ)のさやばねの表面に導電性高分子ポリアニリンをコーティングし,ポリアニリンの酸化と還元による発色の変化と,昆虫のもつ円偏光反射特性を組み合わせた,円偏光の反射…

    2025.02.10
  • 千葉大ら,水も汚れも弾く構造色塗装技術を開発

    千葉大学,武田コロイドテクノ・コンサルティング,物質・材料研究機構(NIMS)は,超撥水性を示す構造色塗装が可能な技術を開発した(ニュースリリース)。 構造色は,サブミクロンサイズの微細な周期構造に光が当たった際に,光の…

    2025.01.14
  • 名大,円偏光構造色と円偏光発光反転を示す粒子開発

    名古屋大学の研究グループは,生物も利用するコレステリック液晶(CLC)に蛍光色素を導入したマイクロメーターサイズで粒径の揃った蛍光性コレステリック液晶(FCLC)粒子を開発した(ニュースリリース)。 ユニークな円偏光発光…

    2024.08.09
  • 東大,構造色を示すフォトニック材料の開発に成功

    東京大学の研究グループは,強靭なサメの歯の無機成分であるフルオロアパタイトを主成分とした構造色を示すフォトニック材料の開発に成功した(ニュースリリース)。 液晶からなるフォトニック材料は従来の固体材料とは異なり流動性があ…

    2024.07.16
  • 神大ら,褐藻が緑色に輝くように見える現象を解明

    神戸大学と北海道大学は,褐藻の一種,クジャクケヤリの藻体の先端にある房状の同化糸が緑色に輝くように見える現象を明らかにした(ニュースリリース)。 シャボン玉やCDなどの表面にみられる鮮やかな色は,表面のナノスケールの微細…

    2024.05.21

新着ニュース

人気記事

新着記事

  • オプトキャリア