エプソン販売は,ビーブリッジと連携して,専用ゴーグル無しで楽しめるVRコンテンツとプロジェクターによる映像投写,さらに環境に配慮した紙什器を組み合わせた「等身大VRソリューション」を実現したことを発表した(ニュースリリース)。
ビーブリッジは,独自のエンジンを活用したVR空間での高精細な再現性にこだわり,現在は建設・不動産向けに理想の空間づくりを1クリックでビジュアル化するVRプラットフォームの提供など,新しい体験価値創造に取り組んでいる。
本来,VRコンテンツの没入感を体験する際には,専用のVRゴーグルを装着して,個人単位で視聴を楽しむのが主流であり,VRゴーグルは,安全と健康上の観点から12歳以下の子供の利用は推奨されていないため,利用者も限定されていた。
このソリューションは,専用ゴーグルを装着する必要はないため,幅広い年齢層かつ大人数でVRコンテンツを楽しむことが可能。さらに,プロジェクターによる大画面映像を湾曲したスクリーンに投写することで,スクリーンの中心に立つ利用者の視野を広くカバーするため没入感が増し,あたかもその場にいるかのような臨場感あふれる体験が可能になるという。
例えば,建設中の建物などでこのソリューションを利用することで,モデルハウスがなくても,実際の部屋の様子を見ることや家具のレイアウトを変えるなど,このソリューションならではの内見が可能となるとしている。
また,従来のVR展示演出では,事前に堅牢な什器の準備や展示スペースの確保が必要となり,展示終了後には,その什器の撤去・廃棄に加え,展示スペースの原状復帰作業など時間やコストがかかるという課題があった。これに対し,このソリューションの什器は,工具を使わずに組み立てられるため設営が手軽にでき,かつ環境に配慮した紙素材で構成させているため,撤去・廃棄の手間も軽減される。
加えて,映像投写にエプソンの高輝度プロジェクターと超短焦点ゼロオフセットレンズを組み合わせることで,短い距離での大画面投写が可能なため,設置スペースもコンパクトにでき,移動も簡単だという。設置したプロジェクターを隠すことや,紙素材の什器に印刷することも可能なため,設置場所になじむ展示空間を演出するとしている。