ブイ・テクノロジーは2021年12月23日,マイクロLEDディスプレー製造ラインを出荷したと発表した(ニュースリリース)。
マイクロLEDディスプレーは,約10~100μm角程度の微小なLED素子を,サブピクセル毎に配置したディスプレーで,その高いコントラストと明るさ,信頼性等から「究極のディスプレー」と呼ばれる。
その為,マイクロLEDは,ARやVRなどに用いるNear eye用の超高精細ディスプレーや,超高画質ディスプレー製造への展開など,今後の成長が期待されている。
一方,その製造において,特にテレビやスマートフォンなどの日常的に使用されるディスプレーへの適用を実現するためには,工程の効率化やプロセス時間の短縮や歩留りの向上によるコストダウンが課題とされている(例:4Kディスプレーの場合,約2,500万個以上の微細なLED素子を高速かつ正確に配置する製造技術が必要)。
同社は,マイクロLEDディスプレーの大型化・高精細化を実現する製造技術の開発を,顧客とこれまで重ねてきた。今回,LED素子のガラス基板への転写率等について,顧客から高い評価を得ることに成功,レーザーリフトオフと転写ユニットからなる,同社にとって2本目となる製造ラインを12月に出荷したという。
同社は今後,LED移載技術やTFT回路技術等,マイクロLEDディスプレーの普及を支えるコア技術の開発を顧客と加速するとしている。