米オンセミとカメラベースの自動車車室内分析ソフトウェアを開発するオーストリアemotion3Dは,運転者および搭乗者のモニタリングシステム(driver and occupant monitoring system、DOMS)の共同リファレンスデザインを発表した(ニュースリリース)。
両社は,emotion3Dの「CABIN EYE AIソフトウェアスタック」と,オンセミの8.3MPイメージセンサ「AR0820AT」をベースに新しいDOMSソリューションを開発した。
運転者と搭乗者のモニタリングを1台のカメラに統合することにより,複数の安全機能と次世代レベルのユーザーエクスペリエンスを実現。これにより自動車メーカーは,高性能で低コストの次世代車載画像ソリューションを搭載できるとする。
シングルタスクの運転者モニタリング用のモノ/IRカメラを置き換えるだけでなく,カラー/IRカメラを搭載することによる安全性と利便性を提供する複数のユースケースを実現できるという。
オンセミの「AR0820AT」は,その高いダイナミックレンジにより,厳しい照明条件にも対応し,また極端な低照度条件での高感度性能により,車室内アプリケーションに適している。また,高解像度カメラにより,広い視野を活用して車内空間を総合的に分析できるため,Tier 1やOEMが複数のユースケースを実装することができる。
これは運転者の運転中の注意力維持に役立つだけでなく,搭乗者の安全性と利便性に関する新しいユースケースを可能にするとしている。