Luxonus(ルクソナス)は,開発した血管を造影剤なしで,無被ばくかつ簡便に3Dイメージングする光超音波イメージング装置「LME-01」について,今年11月30日に医薬品医療機器総合機構(PMDA)への申請が受理されたと発表した(ニュースリリース)。
同社は,キヤノンと京都⼤学が2006年度に開始した文科省イノベーションシステム整備事業(CKプロジェクト)を起源とする。同プロジェクトを引き継ぎ,2014年度から内閣府の⾰新的研究開発推進プログラム(ImPACT)で開発を進めた光超⾳波イメージングの装置を実⽤化するため,2018年12⽉に設⽴された。
開発した光超音波イメージング装置は,体表に近赤外パルスレーザ光を照射して,光音響効果により体内の血管(血液)から発生する超音波を,独自技術の半球型超音波センサアレイにより検出し,血流を3D画像を構築するシステム。
無被ばくかつ造影剤なしで,血流の量に応じた血管形態を表示し,血流評価が可能な画像情報を医師に提供することができる。最大180mmx290mmサイズを6分以内で撮影する「Still撮影」,血流の動画を撮影する「Movie撮影」の機能を持っており,これまで可視化が難しかった微細な血管が簡便に撮影可能な装置として,様々な治療,診断に応用されることが期待されるという。
この光超音波イメージング装置は,薬事承認取得後に,国内の医療機関へ医療機器ディーラーを通じて販売開始を予定している。また,海外においても同様の3Dイメーイングする製品がないことから,国内だけでなく海外に向けても展開を図っていくという。発売時期,価格等については,詳細が明確になり発表するとしている。