ソニーは,像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサー「Exmor RS(エクスモアアールエス)」を初めて搭載する5Gスマートフォン「Xperia PRO-I(エクスペリア プロ アイ)」を12月5日に発売する(ニュースリリース)。オープン価格。
高速性と追随性に優れた像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサーを世界で初めて搭載。撮像エリアの約90%をカバーする315点の像面位相差検出AFセンサーによって,動きの予測が難しい被写体にも,高速・高精度に追従した撮影が可能。
また,同社フルサイズミラーレス一眼カメラにも搭載されている「リアルタイム瞳AF」や「リアルタイムトラッキング」は,AIにより動体を高精度に追従し続け,静止画撮影時に人や動物の瞳などに瞬時にフォーカスを合わせ続ける。
また被写体が不規則・高速な動きをしていても,毎秒最大60回のAF/AE計算で被写体を追跡し,AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写が可能。今回,1.0型イメージセンサーの高速読み出しによって,動きの速い被写体を撮影する際に起きやすい動体歪み(ローリングシャッター現象)を大幅に低減する,「アンチディストーションシャッター」を搭載した。
リアカメラには,焦点距離16mm(F2.2)の超広角レンズ,24mm(F2.0/F4.0)の広角レンズ,50mm(F2.4)の標準レンズのトリプルレンズカメラに加え,被写体までの距離を瞬時に測定する3D iToFセンサーを搭載した。
広角レンズは,F2.0/F4.0の可変絞りに対応し被写界深度をコントロールすることで,大型センサーならではの自然なぼけ味から,解像感のある細部の再現まで,撮影の自由度を高めた。
また,ZEISSレンズを全てのレンズに採用。このレンズは,表面に光の反射を抑えるZEISS独自のT*(ティースター)コーティングを施しており,画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑え,クリアな描写を実現する。さらに新たに開発した広角レンズは,ZEISS Tessarレンズを採用しており,画像のすみずみまで歪みが少なく,高解像かつ高コントラストに表現するという。
今回,ガラスモールド非球面レンズを採用することで,高い光学性能を実現しながらも薄型ボディも両立。さらに,ミラーレス一眼カメラαで使われているフロントエンドLSIを備えており,暗所でのノイズを低減。また,12bitでのRAW形式撮影に対応し,滑らかで豊かな色調まで再現することができるとしている。