ニコン,目の負担軽減する検査用顕微鏡を発売

ニコンソリューションズは,倍率変更時の最適な明るさ再現や,エルゴノミクス(人間工学)に基づいたデザインにより,長時間の顕微鏡観察において,目を含めた身体への負担軽減に寄与する検査用顕微鏡「ECLIPSE Ci-L plus」の販売を開始した(ニュースリリース)。

検体検査や病理検査を行なう臨床現場において,顕微鏡の煩雑な操作性や,長時間の観察による使用者の疲労蓄積にはいまだ課題があるという。これらの課題に対し同社は,従来機「ECLIPSE Ci-L」の高い光学性能は維持したまま,操作性をさらに高め,目を含めた身体への負担軽減に寄与する検査用顕微鏡「ECLIPSE Ci-L plus」を開発。長時間にわたる使用であっても,集中して快適に顕微鏡観察が可能となるとしている。

この製品は,対物レンズの倍率ごとに調節した,LED光源の明るさを記憶する「LIM(ライトインテンシティマネージメント)機能」を搭載。倍率を変更する際,記憶させた明るさを自動で再現するため,毎回の調光が不要となる。明るさが急激に変化することがなく,眼精疲労の軽減に寄与する。

また,エルゴノミクスに基づいたデザインによって直感的な操作を可能とし,自然な姿勢での観察を実現。ハンドルの高さを握りやすい位置に変えたり,オプションの「エルゴ鏡筒」では,鏡筒の角度を調節したりすることも可能となる。身体への負担軽減に寄与し,長時間にわたる観察に集中して取り組めるようサポートするという。

さらに,倍率や照明などの情報を顕微鏡本体のディスプレーに表示。観察姿勢のままでも状態がひと目で確認できるため,ワークフローの効率化に貢献。

顕微鏡デジタルカメラと画像統合ソフトウエア「NIS-Elements」をあわせて用いることで,顕微鏡操作とパソコンでの表示を連動させることができ,顕微鏡の対物レンズを変更すると,パソコンに表示している画像のサイズを示すスケールバーが自動で連動する。倍率変更のたびにパソコンで倍率を入力する必要がなく,効率的な観察を可能にするとしている。

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