脳科学の産業応用をめざすNeUは,香港Guardforce Technovationと,「Ageing Asia」主催の「第9回 アジアパシフィック・エルダーケア イノベーションアワード」に応募し,同社がサービスを提供する「最先端脳科学に基づく次世代脳トレ」が,「イノベーションオブザイヤー 認知症 関連技術ソリューションの分野」のファイナリストに選出されたと発表した(ニュースリリース)
日本では世界に先駆けて超高齢社会に突入しているが,アジア諸国でも今後急速に高齢化が進んでいくことが分かっている。中でも香港は,アジア地域では日本に次ぐ高齢社会となっており,認知症に対する未病ソリューションが必要不可欠とされている。
このような中,NeUとGuardforceは,認知症予防のソリューションとして,NeUの次世代脳トレの展開を開始した。次世代脳トレとは近赤外センサーを用いた,リアルタイム ニューロフィードバック型の脳のトレーニングソリューション。
展開を開始するにあたり実施した香港でのトライアルでは,香港基督教培道聯愛會莊重文敬老中心に居住する12名(65歳から90歳)の方々に次世代脳トレ「Active Brain CLUB」(中国語版)を2ヶ月間に渡り,週2回(1日10分)取り組んでもらった。
その結果,MMSEのスコア向上が12名中10名で改善するという検証結果を得ることができた。また統計検定の結果でも,P(T<=t)0.0092と高い有意性が確認され,日本国内や中国にて繰り返してきた検証と同様な傾向を得られたという。
同イノベーションアワードの最終審査結果は,2021年10月に開催される「Ageing Asia 2021: World Ageing Festival」にて発表予定。同社はグランプリを目指し,Guarforceと活動を共にしていくとしている。