日亜化学工業は,オーストリアZumtobelと,人にやさしい照明,ヒューマンセントリックライティングの分野での最先端の研究成果を盛り込んだLED照明の提供を目的として,「ZUMTOBEL Spectrum」を共同で開発したことを発表した(ニュースリリース)。
共同開発した「ZUMTOBEL Spectrum」は,日亜化学工業のLED製品「Optisolis」と「Vitasolis」に採用されている独自スペクトル技術に基づいて開発された照明ソリューション。自然界における日中の光環境を屋内に再現しそこで生活する人の生産性と快適性を高いレベルで両立することを目指したものであり,従来の高演色LED照明とは一線を画するものだという。
この照明ソリューションはすでにZumtobelのLED灯具「LIGHT FIELDS III」と「ONDARIA」に搭載されているが,Zumtobelは,ユーザーに新しい提案をする上で,ヒューマンセントリックライティングが重要な要素になっていると考えており,今後,さらに多くのモデルに搭載していく予定だという。
日亜化学工業は,ヒューマンセントリックライティング分野での市場要求は今後ますます高まっていくと考え,これらの市場に必要とされる技術開発を積極的に進め,LEDの光の質を向上させると共に,より人に寄り添ったLED照明を推進していくとしている。