トプコンは,眼科用医療機器の設計開発・製造を行なう伊VISIA Imaging S.r.lの株式を100%取得したと発表した(ニュースリリース)。
VISIAは1993年に設立され,前眼部(角膜,水晶体など)検査機器とそのソフトウェアを開発・製造する。今回の買収によりトプコンの強みである眼底カメラやOCT(3次元眼底像撮影装置)などの眼底イメージング機器の開発・製造・販売力に,前眼部検査機器とそのソフトウェア開発・製造力が加わる。これにより,眼科診断機器メーカーとしての総合力の強化を目指す。
トプコンは,これまで長年にわたりVISIAの視力表,角膜形状測定装置,眼軸長・角膜形状測定装置,光学式眼軸長測定装置などの製品をトプコンブランドにて主に欧米市場で販売してきた。
今回の買収により,同社の製品ポートフォリオの拡充やブランディング強化といったシナジー創出に加え,アイケア事業のグローバルな開発・製造体制の強化により,市場ニーズを的確に捉えた新製品の開発や供給の加速化を図っていくとする。
また,近視の進行に伴う眼疾患の増加が,近年大きな問題となっており,VISIAが持つ検査機器および技術を活用した近視マネジメントソリューションの提供と共に,近視治療分野では他の企業とのコラボレーションも強化していくとしている。