アストロン,ポータブルレーザー洗浄機を発売

アストロンは,中国JPT製「100W JPTポータブルハンドヘルドレーザー洗浄機」の販売を開始した(製品ページ)。

この製品は,JPTが洗浄用に特別に開発したMOPAレーザーを搭載し,パルス幅と周波数を独立して変更することで,より広い範囲の洗浄シナリオに柔軟に適合させることが可能。これにより,高い安定したピーク出力を維持することができるという。

総重量は28kgと軽量で,射出成形のキャリングケースにより持ち運びが容易。柔軟で調整可能なパラメータ,ワイヤレス制御など,ワークピースの表面の錆,汚れ,油,メッキを効率的に除去するための多くの利点があり,機械加工,文化財修復,カビ洗浄,食品加工,電子回路などの産業に応用できるとしている。

レーザーヘッドは見た目がシンプルで,重量がわずか620gの小型軽量設計なので長時間使用が可能。内蔵のスキャンシステムは,小型の高速モーターとドライバーを使用している。また,革新的な赤色光補助集光技術(特許取得済み)を採用することで焦点位置を簡単に見つけることができ,既存製品の不正確な焦点とその調整方法の問題を解決しているとする。

さらに,ワイヤレス制御カードとプログラムを新たに開発し,レーザーとスキャンのパラメータを同時に制御可能。制御カードは洗浄機と通信し,スキャン形状,スキャン長,レーザー出力,周波数,パルス幅などのパラメータのリモートコントロールを実現しているという。

この製品の主な特長は以下のとおり。
・オフラインで動作(電源投入直後から使用可)
・コリメート光出力,カスタマイズ可能なビームサイズ(デフォルトは4mm)
・赤色補助集光技術(特許取得済み)採用で,各種集光レンズに応じたフォーカス位置調整
・制御カードによるワイヤレス制御(パラメータ設定とレーザー出射制御)
・射出成形ケース,クッション設計,安定構造,ウェアラブル,耐衝撃性,耐落下性

その他関連ニュース

  • 古河電工,レーザーで船体の錆・塗膜を除去 2024年04月15日
  • 古河電工,インフラ塗膜除去用小型レーザーを開発 2023年10月23日
  • トヨコー,6kW CWレーザークリーナ―を開発 2021年11月12日
  • アストロン,洗浄用ファイバーレーザーを発売 2021年04月12日
  • 東大,切り取り可能なワイヤレス充電シートを開発 2019年01月07日
  • 日板ら,光学素子による小型DNA検査機を開発 2017年02月10日
  • 産総研ら,小型クランプ型精密電流計を開発 2016年07月29日