北陽電機は,AGVや自律移動ロボット(AMR)に最適な測域センサー(LiDAR)「USTシリーズ」に新たな機能を追加した新製品「UST-30LC」を4月に発売する(ニュースリリース)。
同社はシリーズ最上位機種として,自律移動ロボットに必要とされる検出性能と屋外でも使用できる環境性能をコンパクトなサイズで実現した「UST-30LX」を2020年7月に発売した。この製品は検出物の位置情報をEthernetインターフェースにより出力する「データ出力タイプ」だったが,新製品は「データ出力タイプ」の機能に加えて,あらかじめ設定した検出エリアに対象物がある場合に信号を出力する「エリア設定タイプ」の機能を追加した。
自律移動ロボットは周囲の環境を認識しながら地図(マップ)を作成するとともに,自分の位置を認識(SLAM)しながら目的地まで移動する。同時に走行中に周辺の障害物を検出し回避する必要がある。
新製品は「データ出力」,「エリア設定」の二つのモードを使うことで自律移動ロボットに必要な両方の機能を1台のセンサーで実現する。さらに,「UST-30LX」で0.25°だった角度分解能は0.125°となり,さらに高精度な検出が可能となっている。
その他,検出距離は30m,検出範囲は270°,サイズはUSTシリーズと同じ(寸法W50×D50×H70)となっている。。