CYNORA,TADFベース深緑色OLEDキットを発売

独CYNORAは,次世代OLEDディスプレー用の熱活性化遅延蛍光(TADF)ベース深緑色発光体のデバイステストキット「cyUltimateGreen」の提供を開始したと発表した(ニュースリリース)。

OLEDスタック内の発光層には赤,緑,青のピクセルがあるが,輝度に影響を与えるのは緑のピクセルであり,OLEDスタックにおけるコストの25%程度を占める。

この製品は,20%以上の効率を実現しており,業界仕様のトップクラスとなる150cd/Aを満たすという。400h(LT95@15mA)の寿命と,現行のDCI-P3標準と合致するカラーポイントとスペクトルを実現しており,DCI-P3よりも高い色純度が求められるBT2020とも適合性がある。同社ではTADF深緑色から開始して,TADF深青色も製品化する予定。

同社は材料の開発に生成的探究モデル(GEM:Generative Exploration Model)を用いている。GEMは同社の材料発見エンジンで,無限の化学分子のソースから,関連性と有用性が最も高い分子と関連する組み合わせを正確に判別する。その後,評価システムを使い,その分子が必須パラメーターとどれだけ厳密に一致しているかに加え,ターゲットとする目的(この場合は高効率の発光体材料)における有用性を予測するという。

その他関連ニュース

  • 山形大ら,良質な睡眠が得られる有機EL照明を開発
    山形大ら,良質な睡眠が得られる有機EL照明を開発 2021年09月10日
  • 岩手大ら,有機EL試料内部の電位分布を直接観察 2021年07月29日
  • 茨大ら,高効率・狭帯域青色有機EL用発光体を開発 2021年07月21日
  • 双葉電子,カラー有機ELディスプレーを開発 2021年07月15日
  • 筑波大ら,次世代OLED材料の電子の動きを直接観察 2021年06月25日
  • 三菱ケミら,有機EL材料の励起状態を量子計算 2021年05月26日
  • NHKら,有機ELの電子輸送材料を不要に 2021年05月14日
  • 東大,皮膚貼り付け光脈波センサーを開発 2021年04月20日