三菱電機は,生産現場の装置の制御データとネットワークカメラで撮影した生産現場の映像を同時に記録する「カメラレコーダユニット」と,業界最高速200fpsの高精度録画が可能なネットワークカメラ「高速フレームレートFAカメラ」を2021年1月29日に発売する(ニュースリリース)。価格は「カメラレコーダユニットが180,000円,「高速フレームレートFAカメラ」はオープン価格。
「カメラレコーダユニット」は1ユニットで装置の制御データとネットワークカメラの映像を同時に記録可能。ネットワークカメラの標準規格ONVIF Profile Sに対応し,多種多様なカメラと接続できる。
ロギング(データ記録)の開始条件と記録時間を指定するだけで,簡単に設定でき,別売のソフトウエア「MELSOFT GX Works3」との併用で,カメラ映像,制御データ,シーケンスプログラムの関連性を見える化し,事務所など遠隔からのリモートワークでも容易にトラブル解析が可能になるという。
このソフトウエアは,カメラ映像を再生し,映像とシーケンサの制御データの連携表示が可能。装置の異常動作などのカメラ映像の着目点に,ログマーカー機能で電子付箋に注釈コメントを付与することができる。また,データフロー解析機能で,制御データの異常とシーケンスプログラムとの関連性を表示することが可能だとしている。
「高速フレームレートFAカメラ」は業界最高速200fpsを実現し,従来のネットワークカメラでは撮影が困難だった高速移動体の撮影が可能。カメラレコーダユニットと連携し,カメラとシーケンサ間の高精度な時刻同期を実現し,可変焦点レンズの採用で,カメラ設置後も撮影範囲を容易に変更できるという。フレームレートが最大200fpsの高速タイプ(FAC-1020)と,最大120fpsの標準タイプ(FAC1000)をラインナップしている。