タムロンは,マシンビジョン用単焦点レンズ1/1.7型M117FMシリーズを拡充し,計5機種「M117FM12」「M117FM16」「M117FM25」「M117FM35」「M117FM50」の販売を開始した(ニュースリリース)。価格はオープン。
近年,製造装置・基板実装装置・各種検査装置・各種工作機器を始めとして,マシンビジョン用途で使用されているメガピクセルカメラは,一層の高画素化が進んでいる。これに対して同社は,1.1型用,1/1.2型用,2/3型用,1/1.7型用,1/1.8型用としてトータル30機種のメガピクセルマシンビジョン用レンズをラインナップしている。
今回,将来的に普及が見込まれる1/1.7型・1/1.8型カメラ対応6メガピクセルマシンビジョン用レンズシリーズに5機種を追加。M117FMシリーズとしては,既に発売している広角レンズ「1/1.7型6mmF/2.4(Model:M117FM06)」,「1/1.7型8mmF/2.4(Model:M117FM08)」の2機種に加えてトータル7機種ラインナップとなり,マシンビジョン用途で要求される幅広い画角に対応することが可能となるとしている。
さらに,設置スペースが限られる環境下においても,至近距離から高解像度,高コントラストな撮影を可能とする,外径φ29mmのコンパクトなレンズ設計を実現しているという。
この製品の主な特長は以下のとおり。
・1/1.7型2.74μmピクセルピッチ最大6メガピクセル相当の高解像度を実現。φ29mmのマシンビジョン用レンズの中でも,最高レベルの解像度・コントラスト性能を保持。
・業界トップクラスの低ディストーション(TV Distortion)を実現
・使用頻度の高い至近撮影距離での良好な画質を達成
・中心から最周辺まで,解像度のチェック条件を厳しく設定。片ボケなどの少ない,中心から周辺まで高解像度・高コントラスト。
・振動衝撃性能が向上した新規機構を採用。振動衝撃が発生する過酷な環境下において,最大10Gの衝撃を受けても,光軸ズレ(画像ズレ)を10μm以下に抑制。
・ロックビスをイモビスに替えることで,レンズ本体の最大径をよりコンパクトにすることが可能。