パイオニアスマートセンシングイノベーションズ(PSSI)は同社のLiDARを用い,茨城交通,みちのりホールディングスと,ひたちBRT中型自動運転バス実証検討協議会が実施する「中型自動運転バスによる実証実験」に参加し,一般道交差点を対象とした走行支援の実証を行なう(ニュースリリース)。
PSSIは,路線長が約9kmのひたちBRT路線内の,大沼小学校東停留所の南に位置する複雑な形状の交差点の路側に,自社で開発した3D-LiDAR「2020 モデル」を設置。交差点内外を走行する車両等を検知して,車両等の存在およびそのリスクの度合いを自動運転バスや乗客に共有する「交差点監視システム」を検証する。
この実証は,3D-LiDARで取得した点群データを解析して得られた交差点内外の車両等の位置や進行方向,速度等の情報を自動運転バスへ事前に共有するとともに,検知した車両等のリスクの度合いまで判定し,色分けしたグラフィック表示でバスの乗客や遠隔監視者へ知らせることにより,安心・安全な自動運転バスの運行をサポートするというもの。
今回使用する3D-LiDAR「2020 モデル」は,MEMSミラーによるラスタースキャン方式により,小型でありながら高密度かつ高精細な点群データを取得することが可能とする。車載,交通監視用途のほか,セキュリティ,船舶,農業・建設機械,ロボットなど幅広いシーンでの活用を想定しており,今秋の発売を予定している 。