京セラは,米Soraa Laser Diode, Inc.(以下SLD)との間で,SLDを100%子会社化する契約を締結したと発表した(ニュースリリース)。
SLDは2013年の設立。GaN(窒化ガリウム)技術を基盤とするレーザー光源の商用化を進める企業。青色LEDの発明で2014年にノーベル物理学賞を受賞した,米University of California,Santa Barbara(UCSB) 教授の中村修二氏が共同設立者として加わっている。
高効率,高輝度の革新的なレーザー製品を開発,製造,販売し,モビリティ,特殊照明,コンシューマ,産業用途等,幅広く事業を展開しているほか,同社の高輝度レーザー光源は,ANSI/UL及びIECの安全認証を取得するなど,安全性の確保にも注力している。
また,2020年に米フォーチュンが選定する「働きがいのある会社」の中小製造業部門(Fortune Best Workplaces in Manufacturing & Production 2020)において7位に選定されるなど,従業員を大切にする企業文化を育んでいるという。
京セラは,SLDのグループ入りにより,今後,同社の優れた技術力と京セラのファインセラミックスをはじめとする既存事業で培った生産技術,研究開発力とのシナジーを追求し,新規製品の創出と新市場の開拓を目指すとしている。
またこの契約に基づき,SLDは関連当局の認可・承認が完了し次第,京セラのグループ会社として事業活動を開始する予定としている。