三菱電機,5G向けレーザーのサンプル提供開始

三菱電機は,第5世代移動通信システム(5G)基地局ネットワークの光ファイバー通信で使用される光通信用デバイスの新製品として,「100Gbps EML CAN」のサンプル提供を10月1日に開始する(ニュースリリース)。

EML(Electro-absorption Modulator Laser:電界吸収型光変調器を集積した半導体レーザー)素子とパッケージの広帯域化,およびPAM4変調方式の採用により,EML素子を搭載したTO-56CANパッケージ製品として業界初の伝送速度100Gb/sを実現しており,5Gの高速大容量化を実現する。

また,熱電変換素子の小型化により、-40℃~+95℃の広い温度範囲での動作保証と従来比約60%の消費電力低減を実現。光トランシーバーの低消費電力化に貢献する。

業界標準のTO-56CANパッケージの採用により,従来製品と外形寸法の互換性を確保した。光トランシーバーを構成する一芯双方向光モジュールの組み立てが容易で,生産性を向上するとしている。

その他関連ニュース

  • 早大,300GHz帯で72.4m 8.19Gb/s無線伝送に成功 2025年04月16日
  • キーサイト,1.6Tイーサ対応プラットフォーム発売
    キーサイト,1.6Tイーサ対応プラットフォーム発売 2025年04月14日
  • 香川大ら,大規模な空間多重光ネットワークを実証
    香川大ら,大規模な空間多重光ネットワークを実証 2025年04月02日
  • 古河電工,S帯集中ラマン増幅器を開発 2025年03月31日
  • 古河電工,ラマン増幅器用励起光源を大幅に省電力化 2025年03月31日
  • 東芝ら,1心ファイバーでデータと暗号鍵を多重伝送 2025年03月28日
  • NTT西ら,C+Lバンドの拠点間フィールド接続を実証 2025年03月25日
  • NEC,JAXA基金で光通信コンステレーション開発へ 2025年03月24日