2025年,物流向け画像システム市場は5,710億円

富士経済は,ECの利用増に伴う物流量の増加や人手不足の深刻化などにより自動化ニーズが高まり,需要が増加している物流用途の画像処理関連機器・システムの世界市場を調査し,その結果を「Logistics Vision System の市場実態と将来予測」にまとめた(ニュースリリース)。

それによると,人手不足が深刻化している物流業では自動化ニーズが高まっており,画像処理技術を活用した機器・システムの需要が増加している。中でも,ビジョン活用型AGVの規模が大きく市場をけん引しているという。

2018年,2019年と二桁伸長した品目が多くみられたといい,2020年の市場は新型コロナウイルス感染症の影響により伸びは鈍化するものの,2019年比22.3%増の988億円を見む。2021年以降はすべての品目で二桁伸長が続き,特に,倉庫内ドローン用マシンビジョンカメラや物流向けロボットビジョンシステムが高い伸びを示すとみる。

巣ごもり消費に伴うECの利用増で物流量が増加していることや,工場の省人化ニーズの加速などにより,市場は急拡大が期待されるといい,物流用途の画像処理関連機器・システム8品目の世界市場は2025年に5,710億円(2019年比7.1倍)と予測した。なお,ここでの8品目は以下の通り。

・物流向け画像処理方式固定型コードリーダー ・画像認識活用型物流システム
・物流向け画像処理装置 ・ビジョン活用型AGV
・スマートフォン活用型画像センサー ・物流拠点向け4Kカメラ
・物流用ロボットビジョン ・倉庫内ドローン用マシンビジョンカメラ

同社は注目市場として,コンベア上にガントリーを設置し,固定して使用する物流向けのコードリーダーを取り上げた。一般的なコードリーダーはハンディターミナルが多いが,画像処理技術を活用したコードリーダーは高速かつ精度の高い読み取り性能を活かすため,固定型が中心となっている。

画像処理システムにおけるコードリーダーの活用は現状少ないものの,Amazonを始めとするEC企業などが物流拠点のデジタル化を急速に進めており,今後採用が増加することで大幅な市場拡大が予想されるとし,2025年市場は230億円(2019年比2.6倍)になるとしている。

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