日本アビオニクスは,人の体表温度から発熱の疑いがある人を被検者に近寄ることなく特定する,発熱者スクリーニング用の赤外線サーモグラフィカメラ(サーモカメラ) 「InfReC(インフレック) フィーバースクリーニング(FS)シリーズ」の新たなラインアップとして,タブレット型の「T20A-FS」を8月から出荷する(ニュースリリース)。
この製品は,被験者がモニターの前に立つだけで1秒以内に発熱の疑いの有無を判定する。標準搭載のAIが被検者の体表温度と設置場所の環境温度などから発熱の判定を自動で行ない,温度が閾値を超えると画面や音声で知らせる。
セルフチェックで簡単に運用できるため,モニター画面の監視が不要となり,スクリーニングに携わる人員,時間,二次感染リスクを低減するという。また,受付や出入り口に省スペースで設置できるため,手軽に導入できる。
なお,この製品には可視カメラが搭載されており,マスク着用時でも顔を自動検出して体表温度を測定する。同時に,マスク非着用者に対してアラートを出すことも可能。また,セキュリティーゲートや自動ドア,電子錠などの入場・入館・入室システムと容易に連動することができ,既存システムに組み込むことができる。
さらに,顔認証機能を標準搭載しており,本体内に5,000人分のデータを登録できる。顔認証機能を使用して入退室管理を行なうことで,出退勤や残業の履歴と合わせてスクリーニングの判定結果を記録できる。
同社の製品は,日本の電気用品安全法や計量法をクリアしており,新製品の納期は最短で1週間としている。