富士フイルム,回転機構プロジェクターに新機種

富士フイルムは,世界初の「屈曲型二軸回転機構レンズ」を搭載した超短焦点プロジェクター「Zシリーズ」の新たなラインアップとして,8000 lmの明るい映像とクラス最小・最軽量を実現した「FUJIFILM PROJECTOR Z8000」(FP-Z8000)を開発した(ニュースリリース)。

同社は昨年,「屈曲型二軸回転機構レンズ」を搭載した超短焦点プロジェクターを発売し,プロジェクター市場に参入した。この製品は,本体を動かさずにさまざまな方向へ映像を投写できる点や,至近距離から大画面映像を映し出せる点などが評価され,国内外のデジタルアート展で採用されているほか,企業のショールームや商業施設などでも導入されている。

新製品は,従来製品の特長をそのままに,光の透過率が高いレンズとレーザー光源を採用し,8000 lmの映像を実現した。また,クラス最小(幅460mm・奥行510mm・高さ163mm)・最軽量(質量約19kg)を実現。さらに,縦置き・横置きの両方に対応している。このほか,曲面への投写時に生じる映像の歪みを補正できる「幾何学補正機能」などを搭載し,従来できなかったところにも投写できる。

また,TR値0.34の超短焦点レンズにより,72cmの至近距離から100インチの大画面映像を投写できる。ゼロオフセット投写に対応。従来のミラー方式による超短焦点プロジェクターで生じるオフセットをなくし,投写面を最大限活かした空間演出が可能。また,1.1倍の光学ズームを備えているため,プロジェクターの位置を動かすことなく,投写映像の大きさを調整できる。

大口径非球面レンズを採用し,クラス最高となる上下70%・左右35%のレンズシフト機能を実現。プロジェクターの位置やレンズの向きを変えることなく,広い範囲で投写映像の位置を移動できるので,目立たない場所にプロジェクターを設置し映像を投写するといった空間演出が可能。

同社は,2021年初めにこの製品を発売することで「Zシリーズ」のラインアップを拡充するとしている。

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